オリーブオイルを使った変幻自在で味わい深いガスパチョ

世界のあちこちで飲まれている美味くヘルシーなこの冷製スープは地中海食のシンボルの一つで、スペイン産オリーブオイルと同じくスペイン産。18世紀、ナポレオン3世の皇后となったウジェニー・ド・モンティジョが結婚する際にフランスに輸入し、宮殿での催し物にこの料理を導入するようになってから国外で知られるようになりました。

スペイン料理として世界中に広まったガスパチョは、野菜・塩・パンそしてスペイン産オリーブオイル特有の脂肪酸が織りなすハーモニーが見事。

ガスパチョに使われている優秀な具材は健康を促進し、血圧を下げ、更にはビタミン、ミネラル、繊維質などの豊富な栄養素を体にプレゼントしてくれます。これらのメリットの大部分はスペイン産オリーブオイルを使うことにあります。ビタミンEは、優れた自然の抗酸化剤として細胞膜の老化を緩和します。ガスパチョに含まれるビタミンEの摂取は骨の形成を助け、オレイン酸は血中コレステロールをコントロールするため、病気から動脈や心臓を守る手伝いをします。

変幻自在なガスパチョには更に美味しくするための色々な付け合わせがあります。ガスパチョに使われている野菜を細かく刻んで付け合わせるのが伝統的ですが、どんなエキストラバージンオリーブオイルを選ぶかが、その味と癖になるクリーミーな触感を与える重要なポイントです。私的にはピクアルを使うのが好きです。これはアンダルシア地方のオリーブの王様ともいえる個性の強いオイルです。とても強い抗酸化作用、豊富なポリフェノール、濃縮で素直、そしてトマトの苗を思い出させるフレッシュな味わい、さらにこの料理を際立たせます。しかし、普段とは違う味付けをして、みんなをあっと言わせるのはとても楽しいものですよね。そこで、新たなガスパチョの付け合わせをご紹介します。どれもきっと気に入ってもらえるはず。

オリーブオイルとミントのアイスを添えて

見かけも素敵なオリーブオイルとミントのアイスボールを添え、小さめのコップでサーブします。ガスパチョとアイスが醸し出すひんやりとした食感と贅沢な味わいは皆を虜にし、一気に食さずにはいられないことでしょう。友人とのディナーの前のアペタイザーとして振る舞ってみてはいかがでしょう。

イチゴと共に

細身のシャンパングラスを利用して、小さく刻んだイチゴのトッピングもお勧め。よく冷やしてからゆっくり飲むと、とても良い口当たりが楽しめます。私個人的にはイチゴをガスパチョの材料に混ぜるのが好きです。フルーティーでエキゾチックな味わいが食欲をそそります。この場合、アルベキーナ種のエキストラバージンオイルがお勧め。アルベキーナ種がもつフルーティーな香りと甘くまろやかな口当たり、マイルドな味わいはこの変わりガスパチョにぴったり。

アカザエビ入りガスパチョ

味わい深いアカザエビとガスパチョの相性も抜群です。スペイン産エキストラバージンオリーブオイルで焼くだけなのに、驚くべきこの旨さ。この場合、海の味をさらに強めるコルニカブラ種のオリーブオイルを是非使ってみてください。海と山の見事なコラボ、忘れられない一品になること間違いなし。

4

このように、ちょっとした想像力と最適なドレッシング「スペイン産オリーブオイル」があれば、様々な付け合わせと共に盛り付けを変えてガスパチョをおいしくお召し上がりいただけます

では、これからガスパチョの作り方をステップバイステップでご紹介します。今回の付け合わせはプロバンスハーブと共にオーブンで焼いたカリカリクルトン。今回は先にお話ししたピクアル種のスペイン産エキストラバージンオリーブオイルを使いますが、実際には各自お好みのオイルをお使いいただけます。ご存知の通り、スペインでは260種類以上もの品種があります。それぞれの好みは違えども、どれも美味しい上に大変ヘルシーです。さらに、具材の一つを変え、今までとは全く趣向の異なったバージョンのガスパチョを後ほどご紹介します。お楽しみに。

材料(4人分):完熟トマト1キロ、きゅうり½本、赤ピーマン½個、甘めの玉ねぎ¼個、にんにく1かけ、パン(全粒粉でないもの)1枚、スペイン産エキストラバージンオリーブオイル(ピクアル種)100ml、レモン1個、塩

クルトン用:パン数枚、ハーブ(タイム、ローズマリー、オレガノなど)、塩、スペイン産バージンオリーブオイル(引き続きピクアル種を使います)

トマトを洗い、包丁の先を使って皮に十字の切り込みを入れます。

トマトを湯にくぐらせるため、お鍋に湯を沸かします。

湯がわき始めたところで、トマトを一個ずつ鍋にいれ、45秒ほど湯に浸けます。

トマトを素早く熱湯から出し、氷が入った冷水に移します。この温度差により、トマトの皮が縮み、簡単に皮が剥けます。

トマトの皮を剥き、4つ切りにします。

パンを小さい角切りにします。

ボールにカットしたトマトをいれ、トマトの全水分が出るよう塩(小さじ1)をふり、パンとスペイン産バージンオリーブオイル(大さじ3)を加えます。よくかき混ぜましょう。

20分間ねかせます。

残りの野菜を全て刻み、トマトが入っているボールに入れます。

ハンドミキサーかフードプロセッサーで均一になるまでよくかき混ぜます。

ほぼ均一になったらピクアル種エキストラバージン、レモンの搾り汁、塩を加え、味を調えます。

後は、この味わいある一品の付け合わせ、クルトンを作るだけです。

パン4枚をとても小さいサイコロ状に切ります。その際、はさみを使って切ると切り口がキレイで整った形に出来上がります。

オーブントレーに切ったパンをのせ、塩と自宅にあるハーブ(オレガノ、ローズマリー、タイム、バジルなど)をふるい入れ、その上からバージンオリーブオイル(ピクアル)をふんだんにかけ、2分間オーブンでグリルします。オーブンの火力はご家庭によって違うと思いますが、パンを焦がさないよう気をつけてください。

クルトンを多めに作って密封容器で保存すれば、暖かいポタージュやスープ、サラダなどに大活躍します。

 

クルトンの準備もできました。

 

よく冷やしたガスパチョにスペイン産オリーブオイルで模様を描いてサーブします。

さあ、地中海食が贈るこのごちそうを楽しみましょう。

 

冒頭でも少しご説明しましたが、新しい味を冒険するのがお好きな方は、具材を少し変え、トマトの分量の¾をプラム、チェリー、またはジューシーなスイカに変えるのもお勧め。トマトと同じくらいひんやりとした食感ですが、選ぶフルーツにより、随分違った味わいが楽しめます。この場合、ピクアルよりもマイルドで甘めのスペイン産オリーブオイルをお使いになれば、もう言うことなし。

 

このバージョンにピッタリの付け合わせはミントの葉を添えたヤギのチーズ。ケ・アプロベチェ!(さあ、召し上がれ!)

 

<< 前 すべて 次へ >>